60歳からやってみた

おっかなびっくり始めた投資と日々アップデートする生活の記録です

今さら知る、92歳で亡くなった父のこと

私の父は、数年前に92歳で亡くなりました。

亡くなる1年前くらいから、遺言状を用意したり、お葬式で読まれるであろう自分の経歴書をPCに保存したりしていました。

そうなんです、私の父は92歳にしてPCを使いこなしていたのです。
亡くなるちょっと前にWindows8に買い換えたばかりだったので、それは私が今、使っています(^^;

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父の本棚を見ると、エクセルやワードの使い方、年賀状の作り方、パソコン使いこなしなどの本がたくさんありました。どれも線が引いてあったり、ラインペンで色を付けてあったり、苦労して調べた痕跡がたくさんあり、それを見ると今でも胸が熱くなります(/_;)

父の最後のメールは、私の誕生日に私に送ってくれたメールでした。
その3週間後に父は逝きました(涙)

ハッキリ言って、92歳の父は62歳の夫よりPCが使えていたと思います(^^;

歳を取ってからも、本をたくさん読んで調べて勉強して、現役リーマン(夫のことです)よりもPCが使えるって、自分の父ながらカッコいいなあと誇らしく思っていました。

 

そんな父でしたが、最近母と話していて、今まで知らなかった事実を知ることとなりました。

機械に強いはずの父が、なんと、キャッシュカードでお金をおろせなかったそうなんです!!

絶句でした。

いつも母がたくさん下ろしておいて父に渡し、父はそれを枕の下に入れて少しずつ使っていたとか。

キャッシュカードなるものを使って現金を引き出す機械が出来たのは、私が高校生くらいだったでしょうか。だから父は50代だったはず。

その頃、年寄りがATMの前で困っているというニュースがやたら流れていたような記憶がありますが、父もその仲間だったとは。。

ATMを操作している時に、後ろに人が並ぶのが嫌だったそうです。間違ってやり直したら恥ずかしいとか、待っている人に迷惑をかけるとか、そういう気持ちになっていたのかな。

気持ちはわからなくもないけど。
父の意外な一面を、父の死後に知ることとなりました。

 

今、時代はキャッシュレスで、スーパーやコンビニでは、セルフレジを導入する所が増えました。

人手不足や人件費削減のため、有人レジは減ってセルフレジはますます増えていくと思いますが、歳と共にそういう機械が使えなくなったりするのだけは避けたいなと、つくづく思います。

スーパーやコンビニだけでなく、決済や入場が必要なあらゆる場所で機械の操作が必要になっていくでしょう。

そういえば、空港での荷物預かりも、すでに全部自分で機械を操作してできますものね。(航空会社によりますが)

自宅で自分のペースでゆっくりじっくりPCを自在に扱える人も、大勢人のいる混雑した所で初めて扱う機械を前にしたら、誰でもちょっとひるんでしまうと思います。

でも、そこで恥ずかしがらず、人に聞いたり(オバサン達はこれができます)、取り敢えずやってみたり(エラーが出ると人が飛んできますよね)、結構どうにかなってだんだん覚えていくので、恐れず逃げないで時代に立ち向かわねば、ということを父から教わった気がします(^^;

 

え、私ですか?

私は、取り敢えずやみくもに機械をいじって突破する派です(笑)