60歳からやってみた

おっかなびっくり始めた投資と日々アップデートする生活の記録です

これから「積立投資」をする人は株価下落まで待つべきか

ダイヤモンドオンライン(3月9日)の興味深い会員限定記事があったのでご紹介します。

今まさにバリバリ投資をやっている人にしてみたら、鼻でお茶を沸かしちゃう話かもしれませんが、初心者にとってはとても勇気がいることなので、何かの参考になるかもしれないので、記事をまとめてみたいと思います。

今の株価高騰が心配で最初の一歩が踏み出せないでいる人って、きっとたくさんいますよね。

 

 

積立開始を遅らせた場合どうなるのか、検証してみた

株価が下がる前に始めた場合と、下がってから始めた場合、投資の結果にどれくらいの差が出るのか、ダイヤモンドオンラインの記事では検証しています。おおいに気になりますね。

 

4通りの積立投資の例で検証すると

下記の(A)~(D)は積立投資を始めた時期です。

(A)1989年12月末 (バブルのピーク。株価は高騰の時期)
(B)1年後の1990年末 (バブルが崩壊した頃。株価下落)
(C)2年後の1991年末 
(D)3年後の1992年末 

積立を始めた時期の株価を、(A)を基準に考えると、(B)は4割安、(D)にいたっては半値以下だったそうです(>_<)

それを図にしてみるとこうなります。

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投資開始時期は大きな●で表示されているますが、購入した時の単価があまりに違い過ぎて、悲しくなりますね。やっぱり株価が下落した時に買わないと損してしまうような気がします。

しかし、時間と共に格差がだんだん縮小してきます。
もちろん、時間が経っても(A)の平均購入単価が最も高いのは変わらないのですが、長いスパンで見るとどんどん差が縮まっています。
投資行動自体は同じなので、積立期間が長くなればなるほど、最初に生じた価格差は希薄になっていくというわけです。

【注意点その1】
ひとたび積立投資を開始したら頻繁に相場をチェックしない

そうはいっても、投資初心者にしてみると、自分の判断が正しかったのか不安に思うものだし、相場の下落を待って投資を始めたはずなのに、さらに一段と下落しようものなら、「しまった」と思う気持ちはなおさらでしょう。その結果、つい相場の動きを頻繁に確認し、思い悩んで積立投資をストップしてしまうことだってあると思います。

そんな時は、「長期で見ればスタート時の違いによる差はわずかなんだ」と腹をくくり、簡単に積立投資を中止してしまわないことが重要だそうです。
この記事の筆者の経験では、頻繁に売買する人よりも、普段は相場を全く気にしない人の方が、運用成績は良い傾向にあるそうです。

積立投資を成功させるには、運用状況を確認する頻度を年に数回程度くらいに留めるくらいがよいようです。

とはいっても、私はついつい見ちゃっていますが、逆に同じ金額でたくさん買えるのでラッキーくらいに思うようにしています(⌒∇⌒)

 

【注意点その2】
相場の下落を待つなら積立金額を増やして始める

ところで、これまで、投資を始める時点による損益ばかり気にして考えていましたが、積立投資は積み立てた口数が多いほど売却した時の金額が多いに決まっています。
ということは、早く始めた(A)の方が総資産額が大きいということになりますよね。

下の図を見てください。

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(A)はいち早く投資を始めたので、口数をたくさん持っている分、資産も増えています。

(B)~(D)は、投資をしていなかった時期に、手元に残しておいた資金があるはずなので、投資を始める時に(A)と同じ金額ではなく、それよりも多い金額で投資をしないと、開始する時期を遅らせた意味がないということになってしまいます。

記事の筆者のシュミレーションでは、(B)~(D)が上乗せして投資を始めた場合、20年を経過するあたりから(A)の累積口数を上回ってくるらしいです。

このように資産形成の面からは、積立投資額を工夫すれば相場下落を待った効果を手にすることができると筆者は言っています。

時期を遅らせるなら増額して積み立てろっていうことですね。なるほどです。

 

TOPIXではなく米国のS&P500で検証してみると

上で、バブル崩壊後の日本株の例を使って、相場下落を待って積立投資を始める効果について検証してきました。でもこの先、思惑通りに相場が下落するとは限りません。

逆に相場が上昇してしまう可能性だってあるはずです。
そんなこと誰にもわかりませんよね(^^;)

そこで、今度はTOPIXではなく米国のS&P500株価指数(配当込み)を投資対象に替え、あとは全く同じ条件で積立投資をした(A)~(D)の4つの事例を比較してみました。

今から始める人は、S&P500で始めようとしている人の方が多そうなので、おおいに興味をそそられる検証だと思います。

ちなみに1989年末に1万円でスタートしたS&P500のインデックスファンドの基準価額(円ベース)は、2020年末時点で14万9219円と、実に15倍に増えています。日本株とは真逆のケースですね。。

シミュレーションの結果は、、

早く投資を始めた(A)が圧倒的に有利となりました。
3年待った(D)の事例と比較すると、(A)の平均購入単価は19%低く、累積投資口数は24%も多い結果となったそうです。これは、相場上昇局面では、投資を遅らせることの機会損失がいかに大きいかを示す結果です。

【注意点その3】
相場の下値と時期のメドを予め想定しておく

この結果を踏まえた3つ目の注意点は、いつまでにいくら相場が下落しなかったら、あきめて積立投資を開始する、という水準を設定しておくことだそうです。
そうすることで、相場に大きく出遅れてしまうという機会損失を最小限に食い止めることができるはずだ、というのです。

少しでも良いタイミングで運用を開始することに越したことはありませんが、相場を気にするあまり、いつまで経っても最初の一歩が踏み出せないようなら本末転倒ですからね。

とはいっても、私にはその設定する水準すらよくわかりませんが(^^;)
自分の中でそういうものを決められる人は決めるとよいよ、ということですね。

では、60歳を過ぎた私はどうしたらよいのか

上の文章は、ダイヤモンドオンラインに載っていた記事をかみ砕いてわかりやすく書き直したものですが、その記事の対象となる読者はもちろんシニアに限っていないので、いわゆる一般論になります。

では、私のような先が10年なんだか20年なんだかわからなくて、しかも数年後には収入は年金だけどいう人はどうしたらよいのでしょう。。

わかっていることは、やるなら今でしょ。待っている時間はないよ、っていうことだと思います。

2017年に始めたインデックス投資も、細々とですが4年もやっていると、普通預金に入れているよりはるかに額が増えました。なので、これはしばらく続けたい。
今はパート収入から毎月数万円を投資に回していますが、パートをやめた後は、普通預金が無駄にたくさんあるのでそのお金を積立に回そうかなと考えています。

そして、今は楽天証券でしかインデックス投資をしていませんが、SBI証券に手数料最安の「SBIバンガードS&P500インデックスファンド」というのがあるので、それもやってみたいと思い、口座を開設しようと思っているところです。

 悔いを残したくないので、やってみたいことは全部やってみて、あとイイところ15年くらいかなあ、その後は資産を切り崩して美容院代とネイル代に充てると。そんな老後を考えています(^^;)

 

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