仮契約したマンションを見に行って、考えが変わる
札幌の老後用マンションを、東京説明会で早々と仮契約しましたが、やはり実際に自分の目で現地を見に行こうということになり、次の週末にさっそく北海道に飛びました。
2016年2月中旬のことです。
ちょうど雪まつりが終わったばかりの頃だったので、市内のホテルは空いているだろうと思ったのですが、この頃はインバウンドの観光客が大挙して北海道を訪れていたのでホテルを予約するのに苦労したことを覚えています。
でも、積雪量が多くて歩きにくいこの時期にマンションを見に来て良かったです。
真っ先に建設中のマンションを見に行きました。
札幌駅からタクシーで数分の距離で、近くには東急ハンズもありましたが(今は移転しました)、タクシーを降りたら歩道が雪や氷でちょっと歩きにくかったです。日が当たっている部分は雪が溶けてぐちゃぐちゃしていました。
とりあえず外観だけぐるっと見て、ほど近くにモデルルームがあったのでそちらに向かいました。特に問題がなければ、本契約ということになります。
が、このモデルルームを見たことにより、私達夫婦の気持ちが大きく変わることになりました。
私たちは過去に、首都圏で2回マンションを購入した経験があり、新築・中古をバブルの頃から何度も内見してきた、いわば強者です(^^;)
例えば、ラーメン構造のマンションではどうしても避けられない柱の問題があるのですが、室内に出っ張ってしまう場合と外のベランダに出す場合と、部屋の角を外して中央付近に作る場合などがあります。
下の写真のような違いです。
見に行ったマンションは、まさに柱が部屋の内側にでっぱり、さらに天井が下がって梁もあり、室内がでこぼこで圧迫感が半端ありませんでした。
モデルルームなので、出っ張った柱には造作家具を作って素敵なインテリア小物をディスプレイしておしゃれに見せていましたが、私の目はごまかされません。
立地が良く、エントランスは立派で、コンシェルジュさんもいるし、ゲストルームもありますが、肝心のお部屋がこれでは・・。
夫も同じことを感じたようで、仮契約はそのままに、急遽ほかのマンションも見に行くことになりました!
その日の午後は、3棟ほど見て回ったでしょうか。
名の知れた大手デベロッパーの新築マンションは実際に入居できるお部屋を見せてもらいましたが眺望がいまいち。
創生川を渡った東側の物件は相対的に西よりお安く、駅から近くて専有面積も広くて花火大会も見ることのできる眺望の良さはとても魅力的でしたが、駅までの道のりが、雪で歩きにくく寂しくて場末感があり、ちょっと残念。
もうひとつ目星を付けていた物件は、すでに分譲がかなり進んでいて、いかにも売れ残りという感じのお部屋のみ。
結論の出ないままその日はホテルに帰りました。次の日の夕方には夫は東京に戻らなければならないので、タイムリミットは迫っていました。
夫婦の話し合いでは、このまま予定通り、立地は良いけど圧迫感があるマンションにするか、立地がいまいちだけど広くて眺望の良いマンションにするか。それともまだ行っていない別な物件を新たに行ってみるか。。
実は他にも有名デベロッパーの物件が分譲中だったのですが、駅近(徒歩4分)なのに駅までやたら信号の数が多くて(3個)、冬季は歩くのが嫌になるのではないかと思って候補にしませんでした。
夫はそこに行っていなかったのが気になったようで、私が寝ている間に早起きしてそのマンションまで歩いて行ったらしいのです!(@_@)
夫曰く「歩いてみたけど、それほど気にならなかったよ」とのこと。
その時点でまだ私たちは、最初の仮契約のマンションに気持ちが傾いていたのですが、後悔するような気がして最後の最後にまだ行っていなかったマンションのモデルルームにも行ってみることにしました。
そしてそれが、運命のマンションになったのです!
やはり実際に自分の目で見て、歩いて、比べてみることは大切ですね(^^;)
夫は、早足でモデルルームを見て、そのまま空港行きの電車に乗って東京に戻り、後日このマンションの東京説明会で晴れて契約を交わすこととなりました。
札幌のちょっとしたマンションは、東京説明会があるので便利で良かったです。
こうして、候補外だったマンションが私たちの終の棲家となりました。