先日、癌を患っている友人も交えて、男女数人で談笑していた時のことです。
その友人は癌があちこちに転移しているのですが、抗癌剤治療が効いて、それとはわからないほど元気に普通に生活をしています。
その彼いわく、
「このまま癌が進行して死ぬのはちっとも怖くない。」
「でも、認知症になって自分が自分でなくなるのは恐怖でしかない。」
しまいには、「認知症より癌で良かった。」と。
その場にいた同世代の友人達も、すぐさま同意。「そうだそうだ」「その通りだ」「自分の親も認知で悲惨だった」「認知症にだけはなりたくない」「死ぬならガンで死にたい」などなど。
しばらくこの話題で盛り上がりました。
最近、仲間が集まると、この手の話ばかりです。今、私くらいの世代の人達は、コロナよりガンより、認知症を一番恐れているのではないでしょうか(^_^;)
内閣府の調査によると、団塊の世代が後期高齢者になる2025年には、約5人にひとりが認知症になるとのこと。つまり65歳以上の高齢者の約20%が認知症を発症するとされているのです。
私も来年は65歳。
他人事ではありません。私も認知症は、恐怖でしかありません。認知症になってわけがわからなくなってしまうなら安楽死したいくらいですが、今の日本ではそれも無理な話。
せめて発症しないように頑張る(?)しかないわけですね。
そんな時、友人のひとり(50代半ば)が、とある検査を受けに行ったのでそれを私にも勧めてきました。
彼女は、自分の母親が70代で認知症を発症したので、自分も認知症になることをとても心配していました。認知症は遺伝も大きいらしいですよね・・。
で、彼女が受けたその検査は、MCIスクリーニング検査。
最近、この名前よく聞きますよね。
彼女はまだ50代半ばなので、検査結果は問題なしだったようです。
でも、私達夫婦は、まさにドンピシャの年齢なので、受けてみようかなという気持ちがどんどん強くなってきました。
そんな折、「おまえ(ダンナのことです)、ボケてんのか!(怒)」となるような事件が勃発し、私はともかくダンナには絶対MCIスクリーニング検査を受けさせるぞ、と決意することとなりました。
去年の12月のことです・・・。