60歳からやってみた

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元気なうちに一度は観て欲しい〜劇団四季のミュージカル

実家の母の、劇団四季のミュージカルデビューは、もうすぐ90歳になるという夏の終わり頃でした。

その当時、札幌にはまだ四季劇場があって、「ライオンキング」を上演していました。私は、母は絶対こういうのが好きなはずと思い、喜ぶ顔が見たくて誘ったのですが、予想に反して、眉をひそめて頑として行きたがりません。

母は、なぜかミュージカルというものに良くない印象を持っていて、私が想像するに『ミーハーで低俗なもの』と思っていたみたいです。

もともと、定期的にクラシックコンサートを聴きに行き、自身もコーラスで歌っていたので、音楽は大好きなはずなのですが、ミュージカルをヘタウマな歌手が出る歌謡ショーか何かだと思い込んでいたのでしょうか?(^_^;)

でも、私には、母が食わず嫌いをしているだけだとわかっていたので、「私が観に行きたいから付き合って」と嘘を付いてやっと誘うことに成功しました。

観に行くと、案の定、ミュージカルという総合芸術の圧倒的な魅力に開眼し、「ライオンキング」以降も、「サウンド・オブ・ミュージック」「リトルマーメイド」と演目が変わるごとに観劇しました。

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歌い手さんの歌唱力もさることながら、クラシックコンサートでは味わえない舞台の演出や効果、派手で華やかなサウンド、どこかで聴いたことのある親しみのあるメロディーなどなど、ミュージカルの楽しさに、「こんな世界があったんだ!」と母はすっかり魅了されたようでした。

今となっては、足腰も弱って外出に自信がなくなり、おまけに札幌の四季劇場も閉鎖になり、劇団四季のミュージカルに行けなくなってしまいました。

あの時無理やり連れ出して本当に良かったと思います。

もし、まだミュージカル未経験の方がいらっしゃるなら、是非あのめくるめく世界を体験していただきたいと、心から思います!