60歳からやってみた

おっかなびっくり始めた投資と日々アップデートする生活の記録です

たまにワインの話をしてみる

 ワインの美味しさをハッキリと認識した日の事を、私は今でもよく覚えています。

大学3年の時に、ゼミの教授に連れていってもらったドイツレストランで飲んだ白ワイン「ピースポーター」です。

あまりに美味しかったので、しっかり名前を覚えてしまいました。たぶんそれまでは、赤玉ポートワインのような甘口の赤しか飲んだことがなかったので飲みやすくて美味しく感じたのかもしれません。

それ以来、ワインを飲むとしたらドイツの白ワイン(若い女性あるあるの嗜好ですね(^^;))、しかも「ピースポーター」。それだけで、ぽんこさんってワインに詳しいのねって言われるようになった、ような気がします。40年前の話です。

当時は、関税とか酒税とか、税金の関係で今ほどワインが安くなくて、飲む人口も少なかったので、店頭に並ぶ種類も限られていましたよね。。マドンナとかツェラーシュヴァルツカッツ、リープフラウミルヒとか、イタリアのソアヴェ、エスエスエスとか、白ワインばかり飲んでいました。

白ワインの他は、当時ポルトガルマテウスロゼも手に入りやすかったのでよく飲んだものです。ボトルの形とラベルのデザインがアンティークな感じで好きでした。懐かしい~

f:id:yattemita60:20210318230039j:image

微発泡のロゼなので、グラスに注いだ時のピンク色が可愛いくて素敵でしたが、ごついボトルのデザインとギャップが有りました。だからなのか、後にボトルのデザインがガラッと変わってワインの色がよく見えるようになりましたが、私としては「そんなのマテウスロゼじゃないっ」って思いましたね(^^; それほど、このボトルの形状と瓶の色、ラベルには愛着がありました。

それから何度かのワインブームが到来しましたが、特に田崎真也さんが日本人で初めてソムリエコンクールで優勝した時が過去最大だったのではないでしょうか。あちこちのデパートでワインフェアや試飲会をやっていて、かくいう私も新宿伊勢丹の試飲会で、田崎真也さんとツーショット写真を撮ったりしてミーハーやってました(笑)

広尾のエノテカのレストランでプゥイイフュイッセなど有名なワインをグラスでいただいたり、結構前のめりになっていたのですが、ワインを飲めば飲むほど、売り場でいざ買おうと思った時に種類があまりに多すぎて覚えきれないということと、ラベルから読み取れる情報すら自分にはよくわからないということに歯がゆさを覚えるようになりました。

「これじゃいかん、勉強しなければ!」ということで、自宅にお友達を集めてワインアドバイザーを呼んで「ワインセミナー」を開いたりしました。知識を得るとワイン選びがさらに楽しくなりました。

そして、徒歩圏内の酒屋さんやスーパーなどのワインを片っ端から飲んでいるうちに、だんだんワインの味の違いがわかるようになってきました。頭でっかちから、ちょっと抜け出したかなという感じ。

f:id:yattemita60:20210319122211j:plain

その頃は赤ワインも日常的に飲むようになっていたのですが、ワイン売り場にあるお手頃ワインのブドウの品種はカベルネ・ソーヴィニヨンが多かったので、必然的にそれを飲む機会が圧倒的に多くなっていました。

チリワインが代表格の新世界ワインが大量に入ってきた頃なので余計そうだったのだと思います。

そういうわけでデイリーにカベルネソーヴィニオンを常飲していたので、舌がすっかりカベルネソーヴィニオンを覚えてしまい、それ以外の品種を飲むと味の違いがハッキリわかるようになってきました。

そんなある日、思い出に残る赤ワインと出会います。

錦糸町のそごう(今はアルカキットになっている)で購入したハンガリーの赤ワイン「エグリ・ビカヴェール」です。これを飲んだ時、あまりの美味しさに卒倒しそうになりました。もちろんカベルネソーヴィニオンのワインも美味しいんですけど、それとはまた全然別な味わいで、世の中にこんなに美味しい赤ワインが存在するのか、と驚嘆しました。

f:id:yattemita60:20210319121328j:plain

エグリ・ビカヴェールとは、「牡牛の血」という意味。

それ以来、エグリ・ビカヴェールを探して飲むようになったのですが、ぶどうの収穫年や保管状態にもよるのか、あの時ほど美味しいエグリ・ビカヴェールには出会えていません。特に、昨年練馬のバルで飲んだエグリ・ビカヴェールはいまいちでちょっと残念・・・。そもそも最近は酒屋さんで見かけませんが。

それからも、いくつもの美味しいワインと一期一会の出会いを経験しました。

ワインの話をすると、ついつい長くなってしまうので、今日のところはこの辺にしておきます。

 

おまけ)ここ10年くらいは、北海道のワイナリーの会員になって、ワイナリーの成長を応援しながら美味しいワインを堪能しています。このワイナリーのお話もまた改めて書きたいと思います。

f:id:yattemita60:20210319122053j:plain

PVアクセスランキング にほんブログ村

にほんブログ村 シニア日記ブログへ